格安simは、ドコモ、au、ソフトバンクといったキャリアの回線と比べて、通信速度が遅いといわれています。

実際に多くのサイトでスピードテストアプリ等を使った実測値を公開していますが、3大キャリアに比べて数値で表すと、大体5分の1以下になる場合が多いです。

なぜ遅くなるのか、格安SIMでのデータ通信が遅い理由と対策、速度の速い格安simについてまとめました。

格安simの通信速度はなぜ遅い?

格安simは、ドコモやauといった大手キャリアの回線を借り、独自のプランと価格でサービスを提供しています。

ショッピングセンターや家電量販店内に店舗をもつ格安sim会社(MVNO)もありますが、多くのMVNOではドコモショップやauショップのような店舗を持たず、コストを削減して安く通信ができるような仕組みになっています。

簡単に、わかりやすく言えば、MVNOが借りている回線の量・大きさ・幅の中で通信できる仕組みになっているため、時間帯によっては混雑してしまい、大手キャリアと比べて速度が遅くなる結果となります。

格安simとキャリアの速度比較

実際に、格安simとドコモ・au・ソフトバンクといった大手キャリアの通信速度では、どのくらいの差があるのでしょうか。

格安sim、大手キャリア共時間帯や混雑状況、場所によって速度が変わるためはっきりとはいえませんが、大体の目安としては以下のようになります。

  • 大手キャリアの通信速度・・・10~30Mbpsくらい
  • 格安sim通信速度・・・0.2~5Mbpsくらい

 
*大手キャリアでももっと遅い場合もあります。また、逆に格安simでもMVNOと時間帯・場所によっては10Mbpsを超える速度になる場合もあります。

格安simの速度は、大手キャリアと比較して大体5分の1程度くらいになる事が多いです。
ただし、数値上の速度が5分の1となっても、今まで使っていた、例えばインターネットでサイト・ページを開くのに5倍の時間がかかるわけではありません。

格安sim(MVNO)の中には、平均してずっと遅いもの、まあまあの速度(利用に支障ないレベル)のもの、速度の速いものがあり、比較には通信速度を調べることが重要になります。

速度が速いものもしくはまあまあの速度(利用に支障ないレベル)のものを選べば、快適にiPhoneを使えます。
平均して遅く、回線を増強するなどの改善が見られないMVNOは、なるべく選ばないようにしましょう。

MVNOによって通信速度は違う

「格安sim」と一言でいっても、MVNOごとに通信速度に違いがあります。

圧倒的に速い格安sim会社は、後述するY!mobile(ワイモバイル)とUQmobile(ユーキューモバイル)ですが、その他MVNOは、遅いものやそこそこの速度が出るものなど様々です。

どうしてMVNOによって通信速度が違うの?

同じドコモやauの回線を借りて使っているといっても、MVNO(格安sim会社)によって借りている回線容量と契約者数が違うため、速度が変わってきます。

回線帯域を多く借り、通信設備に投資をしていて、利用者が少なければ、データの処理速度が速くなりストレスなく利用できるという事になります。

ただし、回線や設備に投資をしすぎると、格安でサービスを提供できなくなります。
また、同じく利用者が少ないと利益も少なく、設備への投資もできません。

MVNOごとにバランスをとりながら経営をしているため、通信速度が違うという結果になります。

通信速度が遅いときの対策

一番の対策は、通信速度の遅い格安simを選ばないことです。
iPhoneで格安simをすでに使っている人は、速度が遅い場合下記のことを試してみて下さい。

それでも改善しない場合は、速度が速い格安simへの乗り換えを検討するのも良いかもしれません。

iPhoneを再起動してみる

iPhoneでmineo(マイネオ)の格安simを利用していますが、過去一度だけページが開けないくらい速度が遅くなった時がありました。
再起動をしてみると、問題なくページが表示されるようになった事があります。
auなどのキャリアを使っている時でもこの現象は年に1度くらいはあったので、まずはiPhoneを再起動してみるとよいと思います。

場所を移動してみる

今いる場所での通信が混雑していて、速度が遅くなっている場合があります。
特に人が密集した地域で、回線を利用している人が多いと遅くなる場合があります。移動して基地局が変わると速度が速くなる可能性があります。
(とはいえ、私はmineo(マイネオ)を使っていて、人が多いから繋がらない!といった事態にはなった事はありません)

通信速度の速い格安simは?

格安sim会社の中で、圧倒的に安定して通信速度が速いのは、Y!mobile(ワイモバイル)と、UQmobile(ユーキューモバイル)です。

Y!mobile(ワイモバイル)はソフトバンク回線を使っており、厳密に言えばMVNOではありませんが、キャリアに比べて安いということで、格安simとして紹介をしています。
UQmobile(ユーキューモバイル)は、au回線を使ったau系MVNOです。

Y!mobileとUQmobileはなぜ速度が速い?

ワイモバイルは、回線を他社から借りているMVNOと違い、独自の回線があります。ソフトバンクが買収した旧イー・モバイルとウィルコムを統合したブランドで、ソフトバンクのサポートを備えた回線になります。
そのため、ソフトバンクと同じ、キャリア並みの通信速度が出ます。

ユーキューモバイルは、運営会社がUQコミュニケーションズ株式会社といい、au KDDIの子会社になります。
auと関係が深く、回線の増強がしやすいためか、格安simの中では非常に高速で安定したデータ通信ができます。

とにかく速度が速い格安simを選びたい人は、このどちらかを選ぶことがおすすめです。
ただし、速度が速いほかにも一長一短があります。

ワイモバイルのメリット・デメリット

Y!mobileの良い点としては、無料通話があります。10分以内の通話であれば、どこにかけても毎月300回まで無料になります。
また、月1,000円の料金を払えば国内通話が時間・回数とも無制限になる「スーパー誰とでも割」というオプションがあります。

悪い点としては、プランがスマホプランS、M、Lの3つしかなく、それぞれデータ通信量1GB・3GB・5GB、基本使用料2,980円、3,980円、5,980円と格安sim利用にしては高額で、あまり節約にならない点が挙げられます。
また、契約は2年で自動更新になり、契約解除をできる月を除いて解約にはキャリアと同じ2年縛りがあります。

UQmobileのメリット・デメリット

UQmobileの良い点としては、データ通信が高速で安定している点です。
デメリットとしては、データ通信量が3GBと無制限しか選べません。
高速データ通信を3GB以上利用する人は速度制限にかかり、低速になってしまう可能性があります。
無制限プランは、通信量は無制限ですが、はじめから速度が遅いプランになります。
高速データ通信は3GBでちょうど良いという人にはおすすめのMVNOです。

その他格安simでのおすすめと必要な通信速度は?

速度が遅い・速いといっても、実際にインターネットや動画を見たり、LINEやメールをするのに充分な速度があれば、使うのに全く問題はありません。

格安simの速度は利用者の増加や各MVNOの回線増強の頻度、通信をする場所や時間帯、平日/休日、時期で大きく変わります。
上記2つの格安sim会社を除き、半年前に高速だった格安simがずっと高速というわけでもありません。

また、スピードテストアプリでの結果のみ、早い通信速度を表示するMVNOもあるようです。

私がiPhoneで使う格安simの中でもおすすめなのは、実際に使っているmineo(マイネオ)です。
速度は平均してそこそこ出ており、通常利用するなら全く問題がありません。
運営会社のケイ・オプティコムは非常にユーザー目線のMVNOで、利用者が多くなり回線が混雑をしても回線の増強についてすぐに発表をしてくれます。

mineo(マイネオ)利用者の中でデータ通信量を分け合えるパケットタンクや、質問があれば利用者が答えてくれるマイネ王、翌月データ繰越サービスや家族割(複数回線割)、速度制限にかかった場合でも、データ通信の最初の数秒だけ高速通信ができるバースト機能などたくさんのサービスがあるため、iPhoneで格安sim利用を考えている人にはとてもおすすめのMVNOです。

 

その他のMVNOでも、自分が使うのに充分なデータ通信速度があれば、データ通信量の翌月繰越や複数回線割引、クレジットカードがなくても契約ができる、自分の使いたいデータ容量のプランがあるといった独自のサービスの付加価値で決めるのがおすすめです。

まずは、インターネット・動画閲覧・LINE・SNS・メールや、アプリのダウンロードなどにそれぞれどのくらいの速度が必要か知ることが大切です。

どのくらいの速度が必要か、どの時間帯に格安simが遅くなるかについては、→格安sim利用に必要な通信速度・遅い時間帯とはのページにまとめています。